風は思いのままに吹く...

あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。

以上の文書は、素晴らしいものではありませんか。

もっと知りたい方に、引用されている文書を以下にご覧になれます。

ヨハネの福音書の三章で、イエスとニコデモの出会いが語られている。

福音に慣れていない方には、哲学的で、難しいかも知れないが、興味深いだとはいえる。

第3章1~36節

さて、ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった。

ある夜、イエスのもとに来て言った。

「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことはできないからです。」

イエスは答えて言われた。

「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」

ニコデモは言った。

「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」

イエスはお答えになった。

「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。

肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。

『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたに言ったことに、驚いてはならない。

「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。」

するとニコデモは、

「どうして、そんなことがありえましょうか」と言った。

イエスは答えて言われた。

「あなたはイスラエルの教師でありながら、こんなことが分からないのか。

はっきり言っておく。わたしたちは知っていることを語り、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。

わたしが地上のことを話しても信じないとすれば、天上のことを話したところで、どうして信じるだろう。

天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。

そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。

それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。

神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。

御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。

光が世に来たのに、人々はその行いが悪いので、光よりも闇の方を好んだ。それが、もう裁きになっている。

悪を行う者は皆、光を憎み、その行いが明るみに出されるのを恐れて、光の方に来ないからである。

しかし、真理を行う者は光の方に来る。その行いが神に導かれてなされたということが、明らかになるために。」

その後、イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。

他方、ヨハネは、サリムの近くのアイノンで洗礼を授けていた。そこは水が豊かであったからである。人々は来て、洗礼を受けていた。

ヨハネはまだ投獄されていなかったのである。

ところがヨハネの弟子たちと、あるユダヤ人との間で、清めのことで論争が起こった。

彼らはヨハネのもとに来て言った。

「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。みんながあの人の方へ行っています。」

ヨハネは答えて言った。

「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。

わたしは、『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。

花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。

あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」

「上から来られる方は、すべてのものの上におられる。地から出る者は地に属し、地に属する者として語る。天から来られる方は、すべてのものの上におられる。 この方は、見たこと、聞いたことを証しされるが、だれもその証しを受け入れない。 の証しを受け入れる者は、神が真実であることを確認したことになる。 神がお遣わしになった方は、神の言葉を話される。神が“霊”を限りなくお与えになるからである。 御父は御子を愛して、その手にすべてをゆだねられた。 御子を信じる人は永遠の命を得ているが、御子に従わない者は、命にあずかること がないばかりか、神の怒りがその上にとどまる。」

ヨハネによる福音」、新共同訳、第三章、一節から三十六節まで。