パオロ・ヴェロネーゼ作の有名なニ枚の絵画がこの控えの間の主なニつの飾りどころを占めています。

フランソワ(François)()ルモワーヌ(LEMOYNE)が、これより称賛にも有名にも値する競争相手になることは不可能でした。

第一の絵画は、幅52ピエ✕高さ15ピエ《ファリサイ人家での祝宴》を表しています。

暖炉の向こう側に位置づけられていて、他の絵画は、高さ11ピエ✕幅8ピエ3.6✕2.6で、暖炉の上を占めています。

エリエゼルがリベカとの結婚を申し込むことなどを表しています。

この絵画の縁は大理石の中にはめ込まれ、ニつの持ち送りに支えられていて、 すべてが水銀での(はく)(おし)しされて、暖炉の他のすべての装飾も同様で、 真中に獅子の(はな)(づら)にかぶせられているヘラクレスの頭で引き立てられていて、 ニ枚の装飾大パネルがついて、

ニ本の豊穣の角があり、門縁の下部は獅子のニつの頭か皮で終わっています。

これらの作品は、トゥーロン(Toulon)出身の器用な彫刻家である亡きアントワーヌ(Antoine)(-)フランソワ(François)()ヴァセ(VASSÉ)のものです

パオロ(Paulo)()ヴェロネーゼ(Veronese)作の大絵画の縁も、大理石のなかにはめ込まれていて、四つの持ち送りに支えられていて、また同じく水銀での箔押しされていながら、同じ彫刻家によるものです。

暖炉の絵画の縁、炉の薪置台などはアカデミー彫刻家ジャック(Jacques)()ヴェルベクッ(Verbeckt)のものです

我々はこの作品を鑑賞することのできない人々向けに、その全体をより正確で体系的な概略を示すためのことはこれ以上出来ません。

作品全体と各部分との関連について、我々は語りだけでその不足を補うのは不可能です、同様に美的感覚、繊細さ、美術的崇高さなども、

今まで我々が保証できるのは、その全体が作品と著作者の栄光に満場一致で協力しているということですが、 全体と各部分との関連の完璧な成功にまだ期待する何かがあるかもしれないことを、やはり公正で教養のある観客衆の方が主権的に判断すべきです。

しかし、こんなに辛くて困難な作品の視覚と記憶によって勇気をもらい力づけられ、我々は、観客衆全員と一緒に、鍛錬している形や、彩色の輝きと柔らかさや、よく治まった主題の端正さや、美しい人物、衣装と礼儀を守る正確さを称賛することを拒否できません、 怠るところは一つもなく、 画架に描かれた絵画と同じように各部分が完成されていて、 観客を驚かして心を打つ、計り知れないほど刺激的で真実味のある、いくつかのものを含めなくても、

そういったもののなかで、雲の群各種があって、 それらが絵の中の人物をまたごうとして、偶然のでたらめのような効果を出していて、 そういった効果が模倣そのものを最もよく特徴づけ、それで、知識のある人たちや知識の無い人たちに感嘆させようとしています。

たくさんの人々が次を注目をしたので、我々もこれでこの記事を終わりにしましょう、 いわゆる、礼拝堂のほうにある控えの間の門の下に立てば、 ニつの天井、すなわち、礼拝堂の入り口に使われている、塗装されていない控えの間と、 今この文書で描写して来たヘラクレスの昇天が描かれてあるのが見え、 両方とも同じ高さなのに、一見すると、普通の意見とは反対に、 描かれているものは、描かれておらず白い色しか見えないものより、ずいぶん高くに見えています。

我々はそこで隣接して同じ高さに建設されているニつの控えの間で、とても簡単に明らかになるこの対立と対照が、玄人たちの特別な興味を引くことに値しているのだと確信しています。

恐らくフランソワ・ルモワーヌ作、メルクールMercure De フランスFrance誌、より