以下は描写です。
この天井は長さが64ピエ、幅が48ピエ、コーニスから頂点までの奥行きが8.5ピエ。
アティックの絵の中の人物らは10から11ピエの大きさ。
作品全体で、142体が数えられ、 化粧漆喰で見せかけのものを約30体を含めると、
主要な組をざっと見渡すと、62体見えます。
作品全体は以下の考えに基づきます。
美徳の愛は人が自分自身に勝るように、そしてそれは最も困難で危険な功績よりも優れたものにさせてくれます。 王と祖国の利害の観点から妨げが消え去り、 名誉に支えられ、忠実に導かれ、 彼はその行動によって不死にたどり着きます。
ヘラクレスの神格化がこの固有の考えを発展させることに適切だと見られます。
この英雄は、自分の人生において高潔で英雄的な行動によってその名を不滅にすることにしか専念しませんでした。
それで、彼が地上で似姿となっていたユピテルが、天でその功績に不死を与えることで冠します。

美徳の愛によってユピテルに紹介されているヘラクレス
以下で題材の一般的な筋が示されています。
ヘラクレスは、 美徳の愛によってユピテルに紹介され、 ある戦車の中で同じ愛の精たちに引っ張られています。
怪物たちと悪行たちは この英雄の能力で飼いならされ、彼の栄光に耐えられず、ひっくり返され、 その体に致命傷を負わすために、またムダな努力ではありますが自分から飛び込もうとしています。
ユピテルは彼にヒュメーンに導かれている若さの神であるヘべーを紹介しています。

アポロンが九人の姉妹たちに勲功とヘラクレスの神格化をたたえるように誘います
反対側に アポロンがおり、 九人の姉妹たちに、勲功と新しい神の神格化をたたえるように誘います。
アポロンの後ろには記憶の神殿があります。
コーニスの上に、 周囲に主題を囲むアティックが続き、 それは金で飾られた装飾額縁の真ん中に描かれており、 白い大理石の彫刻にはヘラクレスの主な冒険が付随しています。
アティックの角には、 石台の上に、同じく見せかけと見えるように、四人の美徳がいます。
この美徳は、力、粘り強さ、価値、正義です。
これらは特にヘラクレスの性格を表しています。
これ以外に構図が九つの組に配置されています。

ユピテルの衛星たちに支えられている幕の下で
第一組としては、
木星の衛星たちに支えられている幕の下で、 この神が玉座におられて 彼女に婿として前もって与えています。
ヘラクレスの生涯に関わりが深かったユノは、 これに賛成しているように見えます。 この巧妙な形が、美徳がいつも嫉妬心と欲望を乗り越えることを明らかにしています。 ユピテルの足元に、 雷を受託する鷲が見えます。
ガニメデはヘーベのそばにいて 女神の幸福を喜んで見ています。