第ニ組
ユピテルの右側では、 バックスが座ってパンの神に寄り掛かっていて、 ヘラクレスの凱旋をうっとりとして眺めています。
バックスと一緒に二人の森の精がいて、一人は彼の杖に、もう一人は葡萄に縛られています、
上方にはアンフィトリテが現れ、ユピテルの命令を実行する用意をしている神々の伝令使メルクリウスと。
彼女たちはヘーベを愛想のよい人にさせることに貢献したことで拍手喝采しています。
美神たちの一人は、彼女に与えようとしているかのように冠を掴んでいます、 母親の側にいるクピドンは 美徳の愛を、意地悪で軽蔑的な視線を送っています。
バックスの足元で、
少し下がると パンドラとディアヌは饗宴の神のコムスを、祭りのために支度するように誘っているかのようです。 この神は連なった花でくるまれた槍を持っています。
第三組
パンドラとディアヌの下に、 そして、団体の前の方に、 怪物たちと悪徳たちの墜落に熱心なマルスが見られます、 彼は今、力の神ではなく、美徳の神にのみ打ちのめされます。この神に自分の労働を捧げているウゥルカヌスは、 その隣りにいます。
複数の天使たちがこの神々の右側を飛び回り、 貴重な武器を掴んでいます、 これらはヘラクレスを模範とする人たちのためです。
その下で 名声二人が、天でヘラクレスに有利な事が起こっていることを地球に告げるために降りようとしています。
第四組
ヘラクレスの戦車の下では、 欲望、怒り、憎しみ、不和とそのほかの悪徳たち、新しい神が打ち勝つことになったこれらの化身 は、天から落とされています、 欲望だけがまだ英雄の最も近くにいます、 彼女は彼を脅かしています、 その憤怒が心ならずも放棄していないのは、 この欲望という怪物が悪徳のなかで最も危険で最も激しく、その怒りが死を超えて拡大する唯一のものであることを明らかにするためです。