いなごの群れの地上への出 = 黙示録、第9章1~11節

第9章

  1. 第五の天使がラッパを吹いた。すると、一つの星が天から地上へ落ちて来るのが見えた。この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられ、
  2. それが底なしの淵の穴を開くと、大きなかまどから出るような煙が穴から立ち上り、太陽も空も穴からの煙のために暗くなった。
  3. そして、煙の中から、いなごの群れが地上へ出て来た。このいなごには、地に住むさそりが持っているような力が与えられた。
ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、《いなごの群れの地上への出》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
右翼パネル内面の詳細、《いなごの群れの地上への出》
このいなごには、力が与えられた黙示録、第10章3節
  1. いなごは、地の草やどんな青物も、またどんな木も損なってはならないが、ただ、額に神の刻印を押されていない人には害を加えてもよい、と言い渡された。
  2. 殺してはいけないが、五か月の間、苦しめることは許されたのである。いなごが与える苦痛は、さそりが人を刺したときの苦痛のようであった。
  3. この人々は、その期間、死にたいと思っても死ぬことができず、切に死を望んでも、死の方が逃げて行く。
  4. さて、いなごの姿は、出陣の用意を整えた馬に似て、頭には金の冠に似たものを着け、顔は人間の顔のようであった。
  5. また、髪は女の髪のようで、歯は獅子の歯のようであった。
  6. また、胸には鉄の胸当てのようなものを着け、その羽の音は、多くの馬に引かれて戦場に急ぐ戦車の響きのようであった。
  7. 更に、さそりのように、尾と針があって、この尾には、五か月の間、人に害を加える力があった。
  8. いなごは、底なしの淵の使いを王としていただいている。その名は、ヘブライ語でアバドンといい、ギリシア語の名はアポリオンという。
  9. (…)
天から降って来る天使 = 黙示録、第10章1~3節

第10章

  1. わたしはまた、もう一人の力強い天使が、雲を身にまとい、天から降って来るのを見た。頭にはをいただき、顔は太陽のようで、足は火の柱のようであり、
  2. 手には開いた小さな巻物を持っていた。そして、右足で海を、左足で地を踏まえて、
  3. 獅子がほえるような大声で叫んだ。天使が叫んだとき、七つの雷がそれぞれの声で語った。
ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、《天から降って来る天使》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
右翼パネル内面、《天から降って来る天使》
わたしはまた、もう一人の力強い天使が、雲を身にまとい、天から降って来るのを見た。頭には虹をいただき、顔は太陽のようで、足は火の柱のようであり、手には開いた小さな巻物を持っていた。そして、右足で海を、左足で地を踏まえて黙示録、第10章1~3節
黙示録の空 = 黙示録、第10章3~6節
  1. 七つの雷が語ったとき、わたしは書き留めようとした。すると、天から声があって、

    「七つの雷が語ったことは秘めておけ。それを書き留めてはいけない」

    と言うのが聞こえた。

  2. すると、海と地の上に立つのをわたしが見たあの天使が、右手を天に上げ、
  3. 世々限りなく生きておられる方にかけて誓った。すなわち、天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを創造された方にかけてこう誓った。

    「もはや時がない。」

ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、《黙示録の空》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
右翼パネル内面の詳細、《黙示録の空》
七つの雷が聞こえて来た」、黙示録、第12章3~6節
女の人と竜 = 黙示録、第12章1~4節

第12章

  1. また、天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。
  2. 女は身ごもっていたが、子を産む痛みと苦しみのため叫んでいた。
  3. また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、火のように赤い大きな竜である。これには七つの頭と十本の角があって、その頭に七つの冠をかぶっていた。
  4. 竜の尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げつけた。そして、竜は子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。
ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、《女の人と竜》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
右翼パネル内面の詳細、《女の人と竜》
竜は子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた黙示録、第12章1~4節
聖ミカエルと、竜とその使いたちの戦い。竜とその使いたちの墜落 = 黙示録、第12章5~9節
  1. 女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた。子は神のもとへ、その玉座へ引き上げられた。
  2. 女は荒れ野へ逃げ込んだ。そこには、この女が1260日の間養われるように、神の用意された場所があった。
  3. さて、天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、
  4. 勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった。
  5. この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者は、投げ落とされた。地上に投げ落とされたのである。その使いたちも、もろともに投げ落とされた。
ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、《聖ミカエルと、竜とその使いたちの戦い。竜とその使いたちの墜落》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
右翼パネル内面の詳細、《聖ミカエルと、竜とその使いたちの戦い。竜とその使いたちの墜落》
全人類を惑わす者は、投げ落とされた。地上に投げ落とされたのである。その使いたちも、もろともに投げ落とされた黙示録、第12章5~9節