女蛇から逃れるために女には大きな鷲の翼が二つ与えられる = 黙示録、第12章10~13節
  1. わたしは、天で大きな声が次のように言うのを、聞いた。

    「今や、我々の神の救いと力と支配が現れた。神のメシアの権威が現れた。

  2. 我々の兄弟たちを告発する者、昼も夜も我々の神の御前で彼らを告発する者が、投げ落とされたからである。

  3. 兄弟たちは、小羊の血と自分たちの証しの言葉とで、彼に打ち勝った。彼らは、死に至るまで命を惜しまなかった。

  4. このゆえに、もろもろの天と、その中に住む者たちよ、喜べ。

  5. 地と海とは不幸である。悪魔は怒りに燃えて、お前たちのところへ降って行った。残された時が少ないのを知ったからである」。

  6. は、自分が地上へ投げ落とされたと分かると、男の子を産んだの後を追った。
  7. しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。荒れ野にある自分の場所へ飛んで行くためである。女はここで、蛇から逃れて、一年、その後二年、またその後半年の間、養われることになっていた。
ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、《女蛇から逃れるために女には大きな鷲の翼が二つ与えられる》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
右翼パネル内面の詳細、《女蛇から逃れるために女には大きな鷲の翼が二つ与えられる》
荒れ野にある自分の場所へ飛んで行くためである黙示録、第12章10~14節
パトモス島でのヨハネが啓示されたげんえい黄金伝説の第9章において福音書記者ヨハネの伝説

メムリンクから考えられた語りの視点から、黙示録の幻影はここで終わりになります。

パトモス島の後、中央のパネルに、福音書記者ヨハネの生涯が、黄金伝説の第9章で語られる福音書記者ヨハネの伝説によって続いています。

右側の最左の柱頭:ドゥルシアネの復活 = 黄金伝説、第9章

黄金伝説によると、ヨハネがその後エフェソス市に戻って、メムリンクがある柱頭に表わしているとおり、ドゥルシアネを復活させる。

ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、右側の最左の柱頭、《ドゥルシアネの復活》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
右翼パネル内面の詳細、右側の最左の柱頭、《ドゥルシアネの復活》、黄金伝説、第9章
右翼パネル内面:哲学者クラトンに洗礼 = 黄金伝説、第9章

彼は真後ろにあるクーポラ付き小建物の中に哲学者クラトンに洗礼を授ける。

ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、《クラトンの洗礼》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
中央パネル内面の詳細、《クラトンの洗礼》、黄金伝説、第9章
右側の最右の柱頭:毒の杯の奇跡 = 黄金伝説、第9章

なんの害も起こらないで、毒の杯を飲みます。

ハンス・メムリンク筆《洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネの三連画》、右翼パネル内面の詳細、右側の最右の柱頭、《毒の杯の奇跡》、メムリンク美術館、聖ヨハネ施療院、ブルージュ(ブルッヘ)
中央パネルの詳細、右側の最右の柱頭、《毒の杯の奇跡》、黄金伝説、第9章